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第49回ニューギニア方面戦没者慰霊大祭報告 (平成29年7月31日開催)

長野県ニューギニア会主催、第49回ニューギニア方面戦没者慰霊大祭は、7月30日松本市の長野県護国神社において挙行された。

蝉の声が降り注ぐ神社本殿には、会員遺族をはじめ国会、県・市町村議会議員の代表、市町村長、県遺族会長など120名が参列した。

式典は、正午の大太鼓を合図に始まり、参加者全員の黙祷、国歌斉唱、修祓と続き、さらに奥谷宮司が祝詞を奏上した。ニューギニア会の本田昌彦会長は「わが国は敗戦の悲しみを乗り越え、新しい憲法のもとで平和国家を目指し、70余年が経過しました、しかし、世界各地では、地域紛争や、テロ行為により多くの人命が失われている現実を直視しなければなりません。今年2月、東部ニューギニア戦没者遺骨収集派遣団員として現地に赴き、112柱のご遺骨を奉還できました。

県ニューギニア会は49年間に渡り英霊の顕彰と、現地慰霊巡拝を続けてまいりましたが、今後ともこの事業を継続してまいります」と、祭文を奏上した。菅谷松本市長、横田県遺族会長の慰霊の言葉、来賓を代表して木内代議士が挨拶した。

また、第38回東部ニューギニア方面慰霊巡拝団の結団式も行われた。今回の派遣団員は、本田昌彦会長ほか荻原光彦さん(上田市)、山岸幸子さん、山岸靖志さん(東京都・上田市出身)の4名。

荻原さんが団員を代表して挨拶、小池博之副会長が「ゆかりの地を巡り、英霊に慰霊の誠を捧げるとともに、現地の人々との友好親善を深めていただきたい。体調管理に留意されて、満足のいく旅となることを祈念します」と、会を代表して壮行の言葉をのべた。最後に、恒例となっている「ラバウル小唄」と唱歌「ふるさと」を斉唱して閉式となった。

なお、式典に先立ち午前10時から、美鈴々会館において現地遺骨収集事業に従事されている、東部ニューギニア戦友遺族会の平山一美幹事が、「東部ニューギニアにおける戦没者遺骨調査・収集について」と題して、映像をまじえて自らの体験を1時間に渡り講演、参列者の関心を集めた。

祭文を奏上する本田会長
祭文を奏上する本田会長
現地での遺骨調査・収集について講演する平山一美幹事
現地での遺骨調査・収集について講演する平山一美幹事
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