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慰霊大祭・イベント

第53回ニューギニア方面戦没者慰霊大祭報告 (令和3年7月25日開催)

新型コロナ感染症の拡大のため、昨年に続き自粛開催となった第53回ニューギニア方面戦没者慰霊大祭は、7月25日松本市の長野県護国神社において開催、遺族はじめご来賓の参列を遠慮いただく中で、厳粛に斎行された。

護国神社本殿には、横田久、大久保典昭、本田昌彦各顧問はじめニューギニア会役員ら12名が参列。式典は午後1時の大太鼓の合図で始まり、黙祷、修祓に続き、奥谷宮司により祝詞が奏上された。長野県ニューギニア会の小池博之会長は「新型コロナ感染症が拡大し、世界は未曾有の危機に直面しており、遺族会の活動も思うに任せない日々ですが、恒久平和への歩みを止めることなく粘り強く活動をしてまいります。あらためて御霊に尊崇の誠を捧げ、ご冥福をお祈りいたします」と祭文を奏上した。(詳細・別掲)

引き続き、参加者全員が玉串を奉奠して拝礼、最後に加藤長野市長ら県内各市町村長からの追悼の電文が披露された。

 

式典に先立ち「嗚呼 戦友の碑」で、碑前祭りを開催

この日、松本市は正午の気温が34度を超え、ニューギニアの現地を思わせる猛暑の中、午後零時30分から神域内の「嗚呼 戦友の碑」で、碑前祭を開催した。慰霊碑は平成26年に全面改修工事を行って以来7年が経過したことから、周辺樹木の伐採や生垣などの剪定を実施。面目を一新した神域の碑前で参列者一同黙祷を捧げ、国の礎となった3474柱のご英霊の冥福を祈った。

 

祭文

本日ここに、長野県護国神社の大前において、長野県ニューギニア会主催「第五十三回ニューギニア方面戦没者慰霊大祭」を執り行うにあたり、本会を代表して三千四百七十余柱のご英霊に、謹んで祭文を奏上いたします。

顧みますと、苛烈を極めた先の大戦から既に七十六年の歳月が過ぎようとしております。
日本から遠く離れたニューギニアの地で、祖国の安泰と家族を思いつつ、國のために若い命を捧げられた、諸霊の御前に額ずき往時を偲びます時、今なお悲しみと痛恨の情を禁じ得ません。国の礎となられた皆様のご冥福をこころからお祈りいたします。

現在、新型コロナ感染症が拡大し世界は未曾有の危機に直面しており、遺族会の活動も思うに任せない日々ですが、恒久平和への歩みを止めることなく、粘り強く活動して参ります。

どうか一日も早く事態が収束し、平穏な日々が取り戻せるよう、ご英霊の皆様に限りないご加護を賜らんことをお願い申し上げます。

終わりにあたり、あらためて御霊に尊崇の誠を捧げ、感謝の意を表し、祭文といたします

令和三年七月二十五日
長野県ニューギニア会長
小 池 博 之

 

『嗚呼戦友の碑』前で一同黙祷
『嗚呼戦友の碑』前で一同黙祷